2013年10月25日金曜日

【第十回】二つの桜、慈徳寺と秋山



 一本桜の古木は独峰と同様、伝説や信仰の対象となり地元の人々に親しまれてる。


 2007年4月17日。


 ○慈徳寺の種まき桜(福島県福島市佐原)



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 福島市内の西、佐原の山中腹に位置する慈徳寺境内の枝垂れ桜。
 樹齢300年近くの大木は、境内からはもちろん、平地からの眺めも美しい。
 この桜の開花を目安に地元の人々が苗代に種を蒔いたことから、種蒔き桜といわれてる。





 伊達氏との縁もある。
 伊達政宗の父・輝宗は、二本松城主・畠山義継の謀略により刺殺された。
 そして、ここ慈徳寺で荼毘に付されたと伝えられる。
 境内には「輝宗首塚」と呼ばれる供養塔がある。

 雨上がりでしっとりと艶やかだった。




 ○秋山の駒桜(福島県川俣町秋山字小長石)



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 川俣町にある秋山の駒桜は、女神山南西の麓にある。
 樹高約19m、根回り5.1m、樹齢が450年以上の巨木(エドヒガンザクラ)である。





 その昔、源氏の大将・八幡太郎義家(源義家)が思わず駒を止めて見入ったとの伝説が残されている。





 満開時には四方に枝を広げ、白色を帯びた淡紅色の小花が咲き誇る。

 私が訪れた時には上部の花がヒヨドリに啄まれ、禿げてしまっていた。
 これも源氏の縁だろうか…。

 秋山の駒桜 福島民報(2012/04/29)
 http://www.minpo.jp/pub/topics/hanakikou/2012/04/post_207.html




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