2013年11月6日水曜日

【第三十四回】国見町 厚樫山と古戦場



 2010年5月6日。

 伊達郡国見町にある厚樫山(あつかし)山に登った。



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 地図を見ると、厚樫山の南に阿津賀志山防塁の印がある。
 阿武隈川にかけて狭まった裾野。
 国道4号線(奥州街道)、JR東北本線が添うように走り、それを上から見下ろせる。
 この地を過ぎると宮城県白石から仙台平野が広がる。
 その直前の防御の要であったことがうかがい知れる。

 当地はその昔、奥州藤原氏と源頼朝率いる討伐軍とが激突した古戦場であった。
 藤原氏は頼朝軍を迎え撃つべく、阿津賀志山から阿武隈川に至るまで、二重の空堀と三重の土塁からなる、長さ約4kmに及ぶ防塁を築いた。

 1189年8月8日早朝、戦いの火蓋が切られた。
 当初一進一退の攻防が続いたが、3日後に阿津賀志楯(あつかしたて)が陥落。
 頼朝軍が仙台平野から藤原氏の本拠である平泉になだれ込んだ。

 第五幕:阿津賀志山の戦い|くにみ義経物語
 http://www.town.kunimi.fukushima.jp/groups/kikaku/kikakujoho/yoshitune/05.html




 伊達郡北部を一望。




 厚樫山は展望台公園として整備されている。




 道端にワラビがあったので摘んだ。




 こうした山道を、武者たちが駆け抜けたのかも知れない。






 つわものどもが夢の跡…。




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