線路や橋脚の点検や補修で全線ストップしていたJR東北新幹線は、3月15日に東京駅〜那須塩原駅間、4月12日に那須塩原駅〜福島駅間が運転再開。
2011年5月3日。
GWの後半で、東日本大震災後初めて伊達に帰省した。
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柴又帝釈天参道から高砂駅まで歩く。お参りしようと思っていたけど、参道の密度を見て断念…。高木屋の草団子四箱、船橋屋のくず餅一箱を調達し、これだけでも嵩張る。東京駅に向かいます。
— Toshiaki Ono (@toto_bunko) 2011, 5月 3
東京電力福島第一原子力発電所の事故による報道は加熱を極め、根拠のない憶測やデマも飛び交い、社会の混乱は続いていた。
私自身も、今よりも放射能の基礎知識に乏しく、新幹線の車窓からの景色を眺めながら、伊達に帰れる嬉しさと漠然とした不安とが混在していたのが正直なところ…。
東京駅発車なう…。
— Toshiaki Ono (@toto_bunko) 2011, 5月 3
福島駅到着なう…。
— Toshiaki Ono (@toto_bunko) 2011, 5月 3
福島駅の新幹線のホームから在来線のホームへ移動し、大きく深呼吸をした。
各駅停車仙台行き発車。ドアの開閉はセルフ。
— Toshiaki Ono (@toto_bunko) 2011, 5月 3
伊達駅から歩いて帰る…。
帰って初めて、実家の北側に広がっていた田んぼが宅地に造成されていたと知った。
家族それぞれの震災体験談には、やはり生々しさがあった。
停電や断水。
水洗トイレの水を酌みに、摺上川へ行き来したこと。
ガソリンを手に入れるための長蛇の列。
晩酌では、積もる話に、南会津の酒「花泉」を飲み過ぎた。
花泉酒造
http://www.hanaizumi.ne.jp
5月4日。
昨年も訪れた桑折町(隣町)にある常称寺は、枝垂れ桜の名所。
【第二十八回】桜 桑折町・常称寺から飯坂・舘の山公園 そして花ももの里
http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post_3010.html
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見下ろすと、桃の花はほぼ終わり。
今は林檎、さくらんぼ、梨の花が盛り。
シャガの花。
零れ落ちる花弁は…。
椿の花。
枝垂れ桜が風に揺れる。
散り際に…。
間に合った。
ツツジの花。
シジミバナ。
ユキヤナギと似ているけれど、花の形が違う。
常称寺を後にした。
山の其処彼処には、山吹の花。
落語「道灌」でもお馴染み…。
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」
福島市内の西、佐原の山中腹に位置する慈徳寺境内の枝垂れ桜。
花はすでに終わってた。
【第十回】二つの桜、慈徳寺と秋山
http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_8712.html
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樹齢300年近くの大木。
咲いていたら境内からはもちろん、平地からの眺めも美しく、この桜の開花を目安に地元の人々が苗代に種をまいたことから、種まき桜といわれている。
福島県の県花「シャクナゲ」。
花言葉は「威厳」「警戒」「危険」「荘厳」。
う〜む…。
福島県中通りの南寄り、小野町には小野小町生誕伝説がある。
「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」
伊達政宗の父・輝宗公は、二本松城主・畠山義継公の謀略により刺殺され、ここ慈徳寺で荼毘に付されたといわれている。
境内には「輝宗首塚」と呼ばれる供養塔がある。
水仙の花。
ボケの花。
この寺では、樹木葬が行われる。
県内で初めて樹木葬を始めた住職、國井一之さん/福島|納骨堂ネット
http://www.nokotsudo.net/news/20099/post_259.html
八重桜は今が満開。
いつもの年と変わらない…。
みちのくの遅い春。
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