【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

2016年4月12日火曜日

【第六十八回】喜多方日中線跡の枝垂れ桜と磐越西線




 4月に入り、風光がパッと明るくなった。




 桃畑の横を歩いて幼稚園へ通った日のことは、大人になっても覚えているかも知れない…。

 2016年4月11日、近所の集会所の染井吉野の花は散り、桃畑が満開を迎えている。
 前回の記事では、福島市佐原地区にある「慈徳寺の種まき桜」にフォーカスしたけど、その足で喜多方にも出かけていた。


 喜多方へは、これまで何度も訪れている。

 【第二十四回】裏磐梯から喜多方、そして米沢へ。上杉神社と「伝国之辞」
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

 【第三十二回】裏磐梯から喜多方日中線跡へ。米沢、そして飯坂旧堀切邸
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post_5112.html

 【第四十回】磐梯高原から喜多方へ。ラーメンと酒蔵巡りと花散歩
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2014/03/blog-post_2.html

 【第五十六回】福寿草の里「沼ノ平」と北福島の山々
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_17.html

 【第五十七回】猪苗代町観音寺川の桜から裏磐梯、そして喜多方
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_19.html

 【第五十八回】雪解けの西吾妻スカイバレーと北塩原村の桜峠
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_25.html


 伊達から車で出かけるには、主に5つのルートがある。

 1.国道115号線から国道459号線に入り、裏磐梯を経由して喜多方へ入る。
 2.高湯街道から磐梯吾妻スカイライン(4月8日開通)を抜けて国道115号線に出、国道459号線に入り、裏磐梯を経由して喜多方へ入る。
 3.国道115号線を行き、猪苗代町高森地区から裏磐梯レークライン(冬季通行止)を抜けて国道459号線に入り、裏磐梯を経由して喜多方へ入る。
 4.国道13号線から天元台高原を経由して西吾妻スカイバレー(冬季通行止)を抜けて、県道64号線で桧原湖を反時計回りに南下して、国道459号線から喜多方へ入る。
 5.国道13号線から米沢市街を経由して、国道121号線から喜多方へ入る。

 季節の名勝地が点在し、帰りはいずれか違うルートを戻れば良く、往復の景観に飽きないのが行きやすく感じる理由だろうか…。







 10時40分、上記1のルートで道の駅「裏磐梯」に着いた。(「伊達〜道の駅「裏磐梯」〜喜多方日中線跡」地図B)

 道の駅「裏磐梯」
 http://www.michinoeki-urabandai.com




 雪が散らつき、桧原湖も寒々しい…。
 お約束の「森のアイス工房」や、高原野菜の直販所もまだ店を閉じていた。




 喜多方へと山道を下る国道459号線でラビスパ裏磐梯の看板を過ぎ、桜峠と呼ばれる名勝地の手前左手には、水芭蕉の群生が残雪に白を際立たせていた。(「伊達〜道の駅「裏磐梯」〜喜多方日中線跡」地図C)
 この辺りで、何とマイナス2度の表示が出ていた。

 裏磐梯天然温泉&プールの全天候型リゾート施設|ラビスパ裏磐梯
 http://www.laviespa.com



 喜多方市街に入り11時11分、日中線跡の遊歩道に到着。
 1984年まで、ここに鉄道が敷かれていた。
 跡地に植樹された枝垂れ桜が、冷気が残る風に揺れる。












 この路線を走っていた蒸気機関車C11が展示されている。(「伊達〜道の駅「裏磐梯」〜喜多方日中線跡」地図D)

 日中線|Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/日中線

 日中線記念自転車歩行者道 しだれ桜並木|喜多方観光物産協会
 http://www.kitakata-kanko.jp/category/detail.php?id=104




 雲がかかると肌寒いが、晴れると陽の力を感じる風光となる…。




 遊歩道の傍らにある塚原壇の史跡。

 塚原壇・塚原館跡|喜多方市の文化財
 http://is2.sss.fukushima-u.ac.jp/fks-db//txt/10053.002/html/00043.html



 ここで便乗した車と別れて、初めて鉄道で帰ってみることにした。
 日中線はJR喜多方駅から出ていたので、軌道をたどるように徒歩15分で駅に着いた。







 12時35分発の磐越西線、会津若松行に乗車する。




 ホームをつなぐ跨線橋(こせんきょう)より。
 昨夏、ニッコウキスゲを見に歩いた雄国山が、前方に横たわっていた。




 喜多方〜会津若松間は、進行方向左側の席に座ると雄国山がよく見える…。
 とは知らず、発車前に他の乗客が乗り込み、いつの間にか左側の座席は埋まった。
 右側の車窓を時々、逆光の桜が流れて行った。



 13時2分、会津若松駅着。
 ホーム前方で1番線とつながっている。
 少し時間があるので改札で駅員の許可を得て外に出、土産物屋で「にしん甘露煮」「奥会津奈良屋・昔ながらの生そば」「牛乳屋食堂会津ラーメン」を購入。

 奈良屋
 http://www.naraya-soba.com

 牛乳屋食堂
 http://www.gyunyuya.jp


 13時23分発の郡山行へ乗った。
 磐梯山と猪苗代湖の間を走り、14時40分郡山駅に到着予定だ。
 磐梯山を見るには左側の座席だけれど、右下には猪苗代湖の湖面が見える場所もある。
 途中、磐梯熱海温泉も桜が満開だった。

 磐梯熱海温泉へは、2015年2月28日、英国ウイリアム王子が訪れた。

 歓迎! #ウィリアム王子 @ #福島県 2015年2月28日
 http://togetter.com/li/789103


 郡山駅で東北本線下り福島行に乗り換えて、福島駅では仙台行に乗り換えた。
 乗客が増え、安達太良から伸びる雪雲で日が陰ってきていた。

 15時54分、伊達駅に戻った。

 乗り換えは10分から20分程度の待ち時間で、意外とスムーズだった。
 今度は鉄道だけで巡ってみるのも良いかも知れない…。




 「昔ながらの生そば」で、にしんそばを手繰る…。

 旨い。






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