【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

2016年4月9日土曜日

【第六十五回】常称寺の枝垂れ桜再び、目覚め始めた山の花々 




 2016年4月9日。
 もうそろそろ見頃だろうと、桑折町の常称寺へ向かった。
 先日はまだ一分咲き…。

 【第六十一回】桑折町の常称寺と飯坂温泉「花ももの里」
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html





 8時20分、4月3日以来の常称寺。
 鮮やかな風光が目に飛び込んできた。







 丘の上に立つ、枝垂れ桜。




 真上から降りかかってきそうだ…。






 ここから伊達市が一望できるのも魅力。






 里山にポツンと咲いている一本桜も好き。








 花見客も集まってきて、それぞれに感嘆の声を上げていた。




 山の上の方まで、もくもくと桜色が上がっている…。
 この風光と離れるのが名残惜しくもあった。





 次の目的地は、宮城県刈田郡七ヶ宿町稲子。
 そこへ通じる山道の途中で、初春の花々を見ることができる。

 国見町に入り、小坂峠(「常称寺〜稲子〜高畠」地図B)を越えて国道113号線に出る。
 国道113号線は七ヶ宿街道とも呼ばれている。

 このルートは【第九回】でも紹介している。

 【第九回】国見・小坂峠と七ヶ宿街道
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_5196.html



 9時25分、途中の滑津大滝の駐車場(「常称寺〜稲子〜高畠」地図C)で小休止。




 滑津大滝|七ヶ宿町ウェブサイト
 http://www.town.shichikashuku.miyagi.jp/sightseeing/view/



 再び国道113号線を高畠方面へ走り、小駕籠沢地区(「常称寺〜稲子〜高畠」地図D)で左折し、稲子へと向かう。
 同じルートは【第二十三回】でも通った。

 【第二十三回】雪解けの草花 宮城・七ヶ宿町稲子峠から山形・高畠
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_9121.html




 山道に入ると、ほんの少しではあるけれど、雪が残っている路肩もあった。




 フキノトウを収穫。




 キクザキイチゲはアヅマイチゲと似ているが、葉の切れ込みが深い。

 キクザキイチゲ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_43.htm




 タチツボスミレが山肌に紫を放つ。

 タチツボスミレ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_252.htm








 カタクリの花が寄り添う。

 カタクリ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_12.htm




 10時55分、稲子地区(「常称寺〜稲子〜高畠」地図E)に到着。
 国道399号線とぶつかるが、福島(飯坂)方面も高畠方面も冬季通行止。
 ここまで来た道だけが、この時期稲子に通じるのである。




 Uターン。
 3月17日に喜多方沼ノ平で見た福寿草が、まだ咲いていた。

 【第五十六回】福寿草の里「沼ノ平」と北福島の山々
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_17.html








 山の斜面に咲くイワウチワの群生。

 イワウチワ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_978.htm




 稲子峠の辺りでは、蔵王の雪景も見えた。






 アズマイチゲの群生。

 アズマイチゲ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_40.htm



 国道113号線に戻って西へ向かう。
 11時40分、山形県境のトンネルの手前の右手、玉の木原湿原に寄ってみた。










 先日訪れた仁田沼の水芭蕉と比べるとやや小ぶりのようだけど、その分清楚な佇まいが際立って見える。

 【第六十二回】男沼・女沼・仁田沼散策と箕輪山
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/04/blog-post_5.html



 水芭蕉群生地|七ヶ宿町ウェブサイト
 http://www.town.shichikashuku.miyagi.jp/sightseeing/view/mizubasho.html



 トンネルを抜けて坂を下ると高畠町。
 この地も伊達氏との縁が深い。

 まほろばの里たかはた《高畠町観光協会》公式ホームページ
 http://takahata.info/

 伊達家との関わり|高畠町
 http://www.town.takahata.yamagata.jp/014/dateke.html



 12時10分、道の駅「たかはた」(「常称寺〜稲子〜高畠」地図G)に着き、昼餉にした。

 【道の駅たかはた】まほろばステーション
 http://www.rstakahata.com/




 レストラン「縄文」で天ざるそばを食す…。
 衣が薄い天ぷらの揚げ方が好み。



 食後、農産物販売所を物色し、高畠ワインの赤を調達した。

 高畠ワイン株式会社
 http://www.takahata-wine.co.jp/


 炊き込み御飯にすると美味しい「うこぎ」はまだ出ていなかった。
 うこぎご飯については【第二十二回】で紹介。

 【第二十二回】伊達の春と飯坂・舘の山公園
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_31.html



 12時50分、来た道を引き返した。






 小坂峠から、朝よりは霞みがかっている伊達市を一望。
 水田に水が引かれると、鏡のように陽光が反射することだろう…。




 再び常称寺の横を通ると、駐車場には花見客の車が並んでいた。
 周辺の里山にも、春の彩りが散りばめられていた。






 桑折町成田の白山媛神社では春祭が行われているようだった。
 神社の由来を調べたけれど、わからなかった。
 母は幼少の頃、ここのお祭に来るのを楽しみにしていたらしい…。




 彩りに山吹も加わる季節になった。




 晩酌には早速、高畠ワインを…。
 七ヶ宿町で摘んできたフキノトウを刻み、ほうれん草のお浸しと合わせる。
 家庭菜園で収穫したウドの味噌和えと、イワシの水煮缶とウドと豆腐の煮合わせ。

 食卓も春めいた。






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