4月に入ると、彼処で春祭りが始まる…。
時は戻って2015年4月29日、伊達市箱崎にある愛宕神社の例大祭に出かけた。
愛宕神社へは、2010年5月28日に歩いて出かけ、その時は道に迷って、結局たどり着けず仕舞いであった。
【第三十七回】伊達・箱崎 愛宕山から高子沼
http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post_9.html
2013年の大晦日。
2014年の大晦日。
と、それから2度出かけたので、もう迷うことはない。
国道4号線に架かる高架橋(「伊達市箱崎愛宕神社」地図A)から東へスロープを下り、旧伊達橋にかけてが福島交通軌道線が走っていた跡であることは【第三十七回】でも述べた。
「伊達市を結んだ鉄道」|福島県伊達市ホームページ
http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/87/142.html
橋の渡口(「伊達市箱崎愛宕神社」地図B)、旧伊達橋の沿革が記された案内板には大正10年(1921)竣工とある。
路面電車が走っていた往時の写真も添えられている。
遠く那須山系から福島県中通り南北に縦断し、宮城県仙台平野の亘理町と岩沼市の境で太平洋に流れ出る阿武隈川。
阿武隈川|国土交通省
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/82020/82020-1.html
旧伊達橋より南側を眺めると、左の丘のような山が愛宕山で、愛宕神社はその上にある。
右にあるラクダのコブのような山は福島市の信夫山だ。
橋を渡った右手には金子公園があり、愛宕神社の例大祭の旗が立てられていた。
その先の十字路を右折する。
この辺りが伊達市箱崎地区となり、サクランボ畑や桃畑の間の道を南に行くと愛宕山へと通じている。
箱崎地区については【第三十七回】に詳しい。
愛宕神社の参道前に到着(「伊達市箱崎愛宕神社」地図C)。
上の方からお囃子の音が響いていた。
子供らが先にひょいひょいと登って行くけど、かなりの急階段。
高所が苦手なため、振り向かず、時に四つん這いになりながらよじ登った。
古峰神社の祠がある所から、やや右に折れて、なおも登る。
息を弾ませながら、参道を登りきった…。
社殿の前には屋台も出、賑わっていた。
愛宕神社は、天文7年(1538年)の創建と伝えられ、毎年4月29日には県重要無形民族文化財の「箱崎の獅子舞」が奉納される。
愛宕神社例大祭|福島県伊達市観光ポータルサイト「だてめがね」
http://www.date-shi.jp/cat47/date/post-251.html
奉納までまだ時間がありそうなので、奥に見える展望台に上った…。
さっき渡ってきた旧伊達橋が見える。
川向こうは住処のある旧伊達町伊達(長岡)地区、手前が箱崎地区である。
箱崎地区は土壌のせいか、水が不便だったからか、稲作よりも果物栽培が盛んだ。
伊達(長岡)地区は、西根堰から流れる水を利用した稲作が盛んであった。
西根の郷を黄金色に変えた西根堰|水土里ネット福島
http://www.midorinet-fukushima.jp/?page_id=694
中段を横切る高架橋が東北新幹線。
高架橋に接するように、中央やや左に見える白い建物は、甲子園の野球大会でもお馴染みになった聖光学院の校舎。
右奥にあるやや尖った山は半田山で、その陰は宮城県白石市となる。
半田山については、【第三十回】で少しだけ触れた…。
【第三十回】国見町 萬蔵楽山の清水とフキノトウ そして蔵王連峰を見る
http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post_5617.html
それが後日、2015年秋から16年春にかけて放送され、好評だったNHK連続テレビ小説「あさが来た」に登場した五代友厚とも所縁あることを知って、びっくりぽん!
NHK連続テレビ小説「あさが来た」
http://www.nhk.or.jp/asagakita/index.html
五代友厚は、一時半田銀山の経営にも携わっていたのである…。
だが、話が飛び過ぎて収拾がつかなくなるので、今回は割愛する。
獅子舞が奉納される舞台。
石段が設けられ、そこで鑑賞できる。
舞台は、目線よりも高い所にあるのが普通だけど、ここでは土の上で舞う。
「箱崎の獅子舞」が始まった…。
460年以上の伝統を持ち、県重要無形民族文化財に指定されています。
3匹の獅子と翁面をつけた「半兵」、ひっとこ面をつけた「ささら」の5人で「道行」「弓」など13種類の舞を踊ります。
舞の中でももっとも格式があるとされる「掛合いの舞」は、獅子たちの喜怒哀楽を巧みに表現する舞で、多くの人が見物に訪れます。
(一部引用)
愛宕神社例大祭|福島県伊達市ホームページ
http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/29/940.html
動くと、こんな感じ…。
かなり体力を使いそうな舞だ。
素朴な伝統芸能である。
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