【第五回】国道13号線・栗子国際スキー場

　雪の降る日はじっと堪えて…。




　西の空を見て、決める…。
　栗子方面が晴れていたら、板を積んで出かけよう。
　伊達から飯坂を抜け、国道１３号線をまっすぐ車で１時間ほど。




　ホームゲレンデは福島県から山形県米沢市に少し入ったところにある。
　東栗子トンネルを抜けると左手に最初のバーンが見えてくる。

　栗子国際スキー＆リゾート
　http://www.kurikokokusai.jp



　２００７年２月４日。




　朝８時３５分。
　雪が絞まっている。




　このスキー場には、旧伊達町主催の少年スキー教室で連れて来られたのが最初だったか…。
　小学五年生の頃だと思う。
　準指導員の資格を持つ叔父が同伴し、基礎からを教わった。




　その後は、数えるほどしか出かけることはなかった。
　東京に出てから、帰省の際に伊達の友人たちと滑りに行くようになった。
　滑るために多い年には毎週のように、東北新幹線を行き来した。
　私にとっては地元との貴重な情報交換の場でもあった。




　当時ナイターは１，７００円、それにコーヒー券が付いていた。
　１７時頃から滑り始め、１９時にコーヒー休憩。
　そして２１時のラストまでリフト待ちすることなく、終盤は直滑降でグルグル回ったものだった。




　だがもう夜は寒い。
　スキーは午前中に限ると思うこの頃である。




　「トンバ・ラ・ボンバ！」
　アルベルト・トンバが活躍した頃に買ったスキーウェアを着ていた。
　福島広しといえども私だけかも知れない…。




　一番上のシングルリフト。
　晴れた日には、頂上から遠く月山の頂が見える。



　伊達への帰り道、国道１３号線沿いにある「鉄平ラーメン」でよく「鉄平味噌ラーメン」を食べた。
　野菜とホクホクのジャガイモが入ったスープから、モチモチとした太麺を手繰る。
　味噌の塩気が、スキー後の気怠い身体に染み入るような美味しさだった。

　店は、大きな左カーブの内側に突如現れるので、注意しないと通り過ぎてしまう。
　あるシーズン、いつものように鉄平ラーメンを食べようと停まりかけたら、店が閉じていた。
　休みというより、潰れてしまったような印象だった。

　それから何年経っただろうか…。
　今回のエントリを書くにあたって調べてみたら、なんと、移転して営業を続けているではないか！

　鉄平ラーメン平野店
　http://tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7001498/


　あの「鉄平ラーメン」？
　ご存じの方は教えてください。

　もしまた栗子に滑りに行くことがあったなら、寄ってみたいと思う…。