2017年4月20日。
伊達市霊山町大石地区を流れる秡川(はらいがわ)沿いの桜並木が見頃との情報を聞き、出かけることにした。
平地の桜は昨日の風雨で終わってしまったけど、標高の高い地域はまだこれから。
標高差と奥行きのある福島県は、長く桜が楽しめる。🌸
10時25分、大石地区に着いた。
広瀬川に合流し、梁川町で阿武隈川に注ぐ秡川沿いに、およそ800メートルにわたって並木が続く。
周辺の山には貴船神社(地図B)、亀岡文殊院など大小の祠が点在し、地域の守り神となっている。
猪苗代町を流れる観音寺川を縮尺したような風光だった。
【第五十七回】猪苗代町観音寺川の桜から裏磐梯、そして喜多方
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_19.html
貴船神社の参道登り口。
その境内から桜並木を見下ろした。
こちらは延命地蔵尊(地図D)。
霊山好水(りょうぜんみずがおいし)-湧水の里 霊山大石から-
https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/blog/4078/12262
11時、近くにある霊山神社(地図E)にも寄った。
ずっと昔に来たことがあったのは確かだけど、あまり覚えていない…。
南北朝時代に南朝側で戦った北畠親房、顕家、顕信、守親卿が祀られている。
霊山神社(伊達市)|福島県の町並みと歴史建築
http://www.fukutabi.net/fuku/date/reizanjinnjya.html
次の目的地は、川俣町秋山の駒桜(地図F)。
女神山の麓にあるエドヒガンザクラだ。
秋山の駒桜|川俣町
http://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/akiyamakomazakura.html
11時45分に到着。
ちょうど見頃であった。
樹高約21メートル。
人々が小粒に見える。
「このサクラの所有者、佐藤家は川俣町の旧家であり、その墓地には文政年間(1818年〜1830年)の石碑なども見られます。樹齢は、推定500年以上で、昭和54年川俣町の天然記念物になったほか、福島県緑の文化財になっています。」(パンフレットより一部引用)
駒ザクラの根元には墓石がある。
当地では、山間の祠や墓所には大抵は桜の木が寄り添っており、花が目に入る度に、神様やご先祖を敬う人々の優しさを感じることができる。
秋山の駒桜については【第十回】にも記してある。
【第十回】二つの桜、慈徳寺と秋山
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_47.html
その後、道の駅「川俣シルクピア」(地図G)へと向かう。
昨年3月31日に花見山公園へ行って以来、1年振りに蕎麦六の手打ちそばで昼餉にした。
【第六十回】花見山公園巡りと川俣シャモ南蛮せいろそば
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_31.html
道の駅「川俣シルクピア」
http://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/silkpia-shisetsuannai.html
蕎麦六の入り口に置かれた台帳に名前を書き、しばし館内を巡って手打ちそばが打たれるのを待つ。
蕎麦六
http://tabelog.com/fukushima/A0701/A070103/7005729/
特産品のシルク製品が展示販売されている。
つい先頃、川俣町の斎栄織物が製造、販売する世界一薄いシルク「妖精の羽(フェアリーフェザー)」がフランスの高級ブランド「エルメス」のスカーフに使われることに決まったようだ。
素晴らしい…。
川俣シルクがエルメスのスカーフに 斎栄織物製造「妖精の羽」|福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170416-164886.php
川俣シャモの燻製商品を3品「プチくん」「肉団子」「砂肝」を入手。
これが好物で、人形町の職場に勤めていた頃、日本橋ふくしま館「MIDETTE」に立ち寄っては買って帰ったものだった。
(株)川俣町農業振興公社(川俣シャモ専門店 地鶏屋本舗)
http://kawamata-shamo.com
「川俣軍鶏南蛮せいろそば」を手繰る…。
待った甲斐があって、うまい。