【 福 島 の 風 光 】
郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。
郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。
2017年11月12日日曜日
【第百四回】晩秋の県北周遊と東北中央自動車道(米沢八幡原IC〜福島大笹生IC)
2017年11月10日、抜けるような青空だった。
9時、土湯峠を越えて猪苗代町から喜多方方面へ、諸々の買い出しを兼ねて、秋山巡りに出かけることにした。
国道399号線からJR東北本線の上を越えて福島市に入ると、湯野の辺りは晩秋の風光。
吾妻山の紅葉もずっと下まで降りてきている。
JR奥羽本線の下を潜った。
荒川から宮城県の蔵王山も見通せるほど澄んだ空気。
右端に見えるのは「あづま総合運動公園」の照明だ。
あづま総合運動公園
http://www.azumapark.or.jp
河川敷を見下ろすと、福島市が運営する「水林自然林」キャンプ場には芋煮会を行うグループが集っていた。
水林自然林|福島市
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/nourin-rinmu/kanko/kankojoho/shizen/shizen/rinmu16022901.html
国道115号線に出、土湯温泉街への入口を通過し、土湯峠越え。
土湯温泉観光協会公式サイト
http://www.tcy.jp
広くて走りやすい道路だけれど、紅葉の時期には旧土湯街道(県道30号線)をのんびりと巡っても良い。
【第八十五回】紅葉の磐梯吾妻スカイラインから旧土湯街道
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/09/blog-post_25.html
正面に安達太良連峰が迫ってきた。
中央が箕輪山(1,728m)、左の台形の山が鉄山(1,709m)、右のコブのような山が鬼面山(1,482m)。
安達太良山|福島の山々
http://yamayama.jp/adatara/adatara.htm
箕輪山の裾野はすっかり落葉してしまっていた。
その箕輪山の下を潜る「土湯トンネル」(3,360m)内は工事で片側交互通行になっており、抜けるまでに時間を取られた。
土湯トンネルを抜けて磐梯山(1,816m)のお出迎え。
磐梯山|福島の山々
http://yamayama.jp/bandai/bandai.htm
横向大橋を渡った辺りでは、カラマツの紅葉がまだ少し残っていた。
10時25分、高森集落の先、国道115号線沿い左手の「まんさく農園食堂」の前後に数軒の店舗が建ち並ぶ場所(「伊達〜土津神社」地図B)に到着。
季節の野菜やきのこ等が売られていて、この時期は賑わっている。
「きのこ」の看板が目立つからか、身内では「きのこセンター」と呼んでいる。
まんさく農園食堂
https://retty.me/area/PRE07/ARE235/SUB23501/100000927544/
大根ときのこを入手。
舞茸、しめじ、なめこが3パック1,000円で、大根を一本サービスしてくれた。
次の目的地は土津神社。
磐梯山を目標に引き続き115号線を走る。
里山も晩秋の佇まい。
右手にローソンが見える先を右折し、県道2号線と交わったら左折。
少し先を右折して、猪苗代町の中心部へと入って行く。
県道7号線では観光バスが、赤信号で同じ方向にウインカーを出していた。
10時45分、保科正之公を祀る「土津神社」(「伊達〜土津神社」地図C)に到着。
紅葉は終わりかけだったけど、見頃の時期の風光は【第九十回】に記してあるので併せてご覧ください。
【第九十回】猪苗代町土津神社と磐梯山と桧原湖周辺のカラマツ
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/11/blog-post_8.html
その後、県道7号線を喜多方方面へ行き、11時15分「道の駅ばんだい」(「道の駅ばんだい〜大笹生」地図A)に到着した。
磐梯山の背面は霧氷に撫でられたようだった。
ここに来ると、お約束。
「こいつ、動くぞ!」
道の駅ばんだい BANDAIコーナー
http://www.michinoekibandai.com/shop.aspx?ID=freshfarm
2〜3生鮮野菜の買い物をした後、11時30分に出立。
県道7号線をまっすぐ行き、喜多方市に入った。
途中からは2,000m級の山々が連なる飯豊連峰の氷壁が空に浮かぶように見えていた。
喜多方市塩川町で国道121号線と交わり、右折する。
国道121号線は大峠を越えて、山形県米沢市へ続いている。
左手に喜多方市街を眺めながら北上。
飯豊連峰の雪が眩しい。
右の尖った山が飯豊山(2,105m)。
左の塊の最高峰が大日岳(2,128m)である。
飯豊山|福島の山々
http://yamayama.jp/iide/iide.htm
大日岳|ヤマケイオンライン
http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=245
国道121号線から外れて西(左手)へ行くと、大銀杏で有名な新宮熊野神社長床や、そばどころの山都町へ行く。
新宮熊野神社長床と山都町については【第九十二回】に記してある。
【第九十二回】新宮熊野神社長床と一ノ戸川橋梁と山都の新そば
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/11/blog-post_19.html
12時、道の駅「喜多の郷」(「道の駅ばんだい〜大笹生」地図B)に着き、小休止。
喜多方ラーメンバーガーを入手した。
道の駅「ふれあいパーク喜多の郷」|喜多方ふるさと振興株式会社
http://www.furusatosinkou.co.jp
国道121号線をさらに北上。
途中、左方向へ折れると「ひめさゆりの丘」や「三ノ倉スキー場」があり、「ひめさゆりの丘」については【第八十回】をご参照。
【第八十回】喜多方市・熱塩加納町の「ひめさゆりの丘」
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/06/blog-post.html
「三ノ倉スキー場」は夏から秋にかけてのオフシーズン中、ヒマワリやコスモスのお花畑が人気だ。
コスモスを見に2014年9月14日に出かけた際の様子は未掲載だった。
季節が3カ月ほど遡るけど、この機会に紹介します。
写真左に天にぽっかりと口を開けたような山が裏磐梯山。
スキーでは喜多方盆地に飛び込むように滑走する。
夏にはパラグライダーが降りて行くのを目にすることもある。
三ノ倉スキー場|ふくしまの旅
http://www.tif.ne.jp/jp/spot/spot_disp.php?id=3754
12時20分、「ひめさゆり浪漫館」(「道の駅ばんだい〜大笹生」地図C)に到着。
ここの手打ちそばが美味しく、【第八十六回】【第五十八回】【第五十回】【第三十二回】で、そばを手繰っていた。
【第八十六回】磐梯吾妻スカイラインと浄土平、桶沼
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html
【第五十八回】雪解けの西吾妻スカイバレーと北塩原村の桜峠
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_25.html
【第五十回】福島の秋2015〜猪苗代町・土津神社と喜多方市・新宮熊野神社〜
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html
【第三十二回】裏磐梯から喜多方日中線跡へ。米沢、そして飯坂旧堀切邸
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/11/blog-post_47.html
冬季は閉店。(三ノ倉スキー場内の店に移るようだ)
秋の収穫祭セットは、新そばのせいろ2枚、熱塩加納産新米コシヒカリのご飯、舞茸、春菊、カボチャ、ピーマンの天ぷら、漬物付きで1,000円なり。
天ぷらは汁に潜らせ、漬け天丼にして食す。
腹くっちぃ…。
大小何本かのトンネルを潜って、山形県米沢市との県境を越えた。
国道121号線を道なりに進み、館山バイパスを経由して、米沢市街に入る。
沿道の家々では植木に雪囲いの準備が始まっていた。
121号線と別れて米沢市役所の横を過ぎ、最上川とJR奥羽本線を渡って国道13号線と交わったら右折、13号線をしばらく行くと11月4日に大笹生IC〜米沢北IC間が開通したばかりの東北中央自動車道高架橋が見えてくる。
その下を潜った先に「米沢八幡原IC→」の案内標識があり、右折して東北中央自動車道の法面を大きく左に曲がりながら上り、本線へと入った(「道の駅ばんだい〜大笹生」地図D)。
大笹生-米沢北IC開通 安全、交流拡大に期待 東北中央道|福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2017110546525
片側一車線でもゆとりがあり、対向車の圧迫感は少ない。
東北地方で現在最長を誇る8,972mの「栗子トンネル」は意外にあっさりと過ぎてしまった。
無料区間が終了する「福島大笹生IC」(「道の駅ばんだい〜大笹生」地図E)で一般道に下りた。
東北中央自動車道は、この先で東北自動車道に合流し、福島北JCT(仮称)から伊達市霊山で阿武隈山地を越え、相馬市まで繋がる予定。
3月26日に一部開通している相馬玉野IC〜相馬IC間は4月8日【第九十七回】で走ってきた。
【第九十七回】東北中央自動車道の一部開通と松川浦大橋
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html
新たな物流の発展に期待したい。
おまけ。
翌日の朝餉は、麓山高原豚と会津地鶏を使った喜多方ラーメンバーガー。🍔😋
ネギ、メンマ、ナルトもちゃんとはさまっている。🍥
ハンバーガーが好物だと聞く、トランプ大統領にもご賞味いただきたかった。😅
2017年6月15日木曜日
【第百三回】イワカガミが咲く浄土平湿原と桶沼周辺の草花
2017年6月9日、磐梯吾妻スカイラインへと向かった。
昨年10月1日以来である。
【第八十六回】磐梯吾妻スカイラインと浄土平、桶沼
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html
9時頃に伊達を出立。
東湯野の水田では、稲がしっかりと根付いたようだ。
庭坂付近の果樹地帯は、実りの季節へ向けての手入れに余念がない。
高湯街道を上り、高湯温泉を抜けて、今は無料の磐梯吾妻スカイラインに入った。
9時50分、不動沢橋(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図C)より「つばくろ谷」を見下ろす。
目に鮮やかな緑を見、紅葉に染まった頃を想像した。
右に見える橋脚跡は旧道だ。
ここからでは遠いけど、右端の岩場からは火山性ガスの臭気が漏れ、近づくと仄かに硫黄の臭がするはず…。
不動沢橋の反対側より、信達平野を一望。
磐梯吾妻スカイラインをさらに進んで、「天狗の庭」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図D)と呼ばれる紅葉の名勝地の手前より、吾妻小富士の山頂がのぞく。
「かもしか沢」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図E)付近も紅葉が見事。
紅葉時の様子は【第八十五回】に記してある。
【第八十五回】紅葉の磐梯吾妻スカイラインから旧土湯街道
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/09/blog-post_25.html
右に「霜降」を見ながら走る。
この先は火山性ガスが噴出するため注意が必要。
「賽の河原」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図F)と呼ばれる原野を抜けた。
火山性ガス噴出地はこの辺りで終了。
吾妻小富士の山肌を縫うように登って行く。
振り返ると、先ほど下を走り抜けた灰色の山「霜降」が横たわる。
その左にはラクダのこぶのような駱駝山。
地球誕生直後の岩石が固まったばかりの古代に思いを巡らせる…。
道端にちらほらとイワカガミの群生が見え始めた。
10時10分、「浄土平」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図G)に着いた。
一切経山がもくもくと煙を上げている。
浄土平湿原の散策開始。
まずはイワカガミの群生地を目指し、湿原を反時計回りに巡ることにする。
イワカガミの愛らしいピンク色が点在していた。
イワカガミ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_35.htm
清らかな雪解けの流れから、場所によっては硫黄の臭気が立ち上る。
牧歌的な風光の中、突如としてここが火山地帯である事実が突きつけられた思いがする。
中央の濃い緑が東吾妻山、右が蓬莱山。
蓬莱山の背後には鎌沼の湿原が広がっており、人気のハイキングコースだ。
鎌沼周辺を巡った時の様子は【第八十四回】に記してある。
【第八十四回】秋の吾妻山ハイキング 鎌沼〜一切峡山〜五色沼
https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html
正面は吾妻小富士。
見る角度によってその姿が変容する。
ワタスゲの穂が見頃を迎えていた。
ワタスゲ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_631.htm
木道が二手に分かれ、右の桶沼方向の順路を選んだ。
磐梯吾妻スカイラインのアスファルトの道路を横断し、細い山道を登ると、足元にはマイヅルソウの葉が敷き詰められていた。
蕾が見えているけど、開花には少し早かった。
マイヅルソウ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_67.htm
福島県の県花、シャクナゲの蕾。
シャクナゲには種類が多く、葉と蕾だけでは判断がつかない…。
ネモトシャクナゲ|県の花・鳥・木
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/ken-no-sugata/hana-tori-ki.html
ムシカリ(オオカメノキ)|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_285.htm
アカヤシオ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_972.htm
11時、桶沼着。
吾妻小富士や一切経山の山頂から見下ろすと、桶沼も噴火口跡であるのがわかる。
桶沼から一切経山を望んで一休みしたら撤収開始。
登りとは別の道を下る。
エンレイソウ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_278.htm
一部には雪が残り、用心して歩幅を狭めた。
まだ桜が咲いている。
ミネザクラ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_3189.htm
サンカヨウ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_672.htm
再び磐梯吾妻スカイラインを横切り、浄土平湿原の木道へと戻った。
駐車場の方向へ歩く。
チングルマ|四季の山野草
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_124.htm
11時25分、浄土平湿原を後にした。
梅雨入り前ならではの花々が咲き競っていた。
磐梯吾妻スカイラインを土湯側へ下った。
吾妻八景のひとつ「双竜の辻」の少し手前から、磐梯山と猪苗代湖を一望。
その左手には安達太良連山の峰々が鎮座する。
磐梯山と安達太良山を二頭の龍に喩えて、双竜・アスカ・ラングレー。
中腹には鷲倉温泉(中央)、野地温泉(左)の建物が見える。
右下には幕川温泉。
鷲倉温泉高原旅館
http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge013.html
相模屋旅館
http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge011.html
野地温泉ホテル
http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge012.html
幕川温泉水戸屋
http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge015.html
幕川温泉吉倉屋
http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge016.html
磐梯吾妻スカイラインの土湯側ゲート跡を抜け、左折した。
土湯街道の旧道、県道30号線を下る。
鷲倉温泉、赤湯温泉、野地温泉、土湯温泉などの秘湯が続く、温泉街道でもある。
赤湯好山荘
http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge014.html
右に鬼面山を見上げると、左には信逹平野が開け、ここも「天狗の庭」と呼ばれている。
左手奥には蔵王の峰々。
国道115号線に合流。
左折して福島市街の方向へ坂を下り、土湯温泉街入口の信号機を過ぎたら畜産研究所の桜並木を抜けて、右角にセブンイレブンがある十字路を右折した。
12時40分、手打ちそば「ほん多」で昼餉とする。
「天せいろ」の天ぷらに山椒塩が添えられているのにも感じ入ったけど、そばつゆをきちんと徳利に入れて出すのが気に入った。
ほん多
https://tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7006148/
次は「鴨せいろ」が食べたい…。
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