【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年6月15日木曜日

【第百三回】イワカガミが咲く浄土平湿原と桶沼周辺の草花




 2017年6月9日、磐梯吾妻スカイラインへと向かった。
 昨年10月1日以来である。

 【第八十六回】磐梯吾妻スカイラインと浄土平、桶沼
 https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html







 9時頃に伊達を出立。
 東湯野の水田では、稲がしっかりと根付いたようだ。




 庭坂付近の果樹地帯は、実りの季節へ向けての手入れに余念がない。




 高湯街道を上り、高湯温泉を抜けて、今は無料の磐梯吾妻スカイラインに入った。

 9時50分、不動沢橋(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図C)より「つばくろ谷」を見下ろす。
 目に鮮やかな緑を見、紅葉に染まった頃を想像した。

 右に見える橋脚跡は旧道だ。
 ここからでは遠いけど、右端の岩場からは火山性ガスの臭気が漏れ、近づくと仄かに硫黄の臭がするはず…。




 不動沢橋の反対側より、信達平野を一望。




 磐梯吾妻スカイラインをさらに進んで、「天狗の庭」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図D)と呼ばれる紅葉の名勝地の手前より、吾妻小富士の山頂がのぞく。




 「かもしか沢」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図E)付近も紅葉が見事。
 紅葉時の様子は【第八十五回】に記してある。

 【第八十五回】紅葉の磐梯吾妻スカイラインから旧土湯街道
 https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/09/blog-post_25.html




 右に「霜降」を見ながら走る。
 この先は火山性ガスが噴出するため注意が必要。




 「賽の河原」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図F)と呼ばれる原野を抜けた。
 火山性ガス噴出地はこの辺りで終了。
 吾妻小富士の山肌を縫うように登って行く。




 振り返ると、先ほど下を走り抜けた灰色の山「霜降」が横たわる。
 その左にはラクダのこぶのような駱駝山。
 地球誕生直後の岩石が固まったばかりの古代に思いを巡らせる…。




 道端にちらほらとイワカガミの群生が見え始めた。




 10時10分、「浄土平」(「伊達〜磐梯吾妻スカイライン〜浄土平湿原と桶沼」地図G)に着いた。
 一切経山がもくもくと煙を上げている。




 浄土平湿原の散策開始。
 まずはイワカガミの群生地を目指し、湿原を反時計回りに巡ることにする。














 イワカガミの愛らしいピンク色が点在していた。

 イワカガミ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_35.htm




 清らかな雪解けの流れから、場所によっては硫黄の臭気が立ち上る。
 牧歌的な風光の中、突如としてここが火山地帯である事実が突きつけられた思いがする。






 中央の濃い緑が東吾妻山、右が蓬莱山。
 蓬莱山の背後には鎌沼の湿原が広がっており、人気のハイキングコースだ。

 鎌沼周辺を巡った時の様子は【第八十四回】に記してある。

 【第八十四回】秋の吾妻山ハイキング 鎌沼〜一切峡山〜五色沼
 https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html




 正面は吾妻小富士。
 見る角度によってその姿が変容する。




 ワタスゲの穂が見頃を迎えていた。

 ワタスゲ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_631.htm






 木道が二手に分かれ、右の桶沼方向の順路を選んだ。




 磐梯吾妻スカイラインのアスファルトの道路を横断し、細い山道を登ると、足元にはマイヅルソウの葉が敷き詰められていた。
 蕾が見えているけど、開花には少し早かった。

 マイヅルソウ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_67.htm




 福島県の県花、シャクナゲの蕾。
 シャクナゲには種類が多く、葉と蕾だけでは判断がつかない…。

 ネモトシャクナゲ|県の花・鳥・木
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/ken-no-sugata/hana-tori-ki.html




 ムシカリ(オオカメノキ)|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_285.htm




 アカヤシオ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_972.htm




 11時、桶沼着。
 吾妻小富士や一切経山の山頂から見下ろすと、桶沼も噴火口跡であるのがわかる。




 桶沼から一切経山を望んで一休みしたら撤収開始。
 登りとは別の道を下る。




 エンレイソウ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_278.htm




 一部には雪が残り、用心して歩幅を狭めた。




 まだ桜が咲いている。

 ミネザクラ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_3189.htm




 サンカヨウ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_672.htm




 再び磐梯吾妻スカイラインを横切り、浄土平湿原の木道へと戻った。
 駐車場の方向へ歩く。




 チングルマ|四季の山野草
 http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_124.htm






 11時25分、浄土平湿原を後にした。
 梅雨入り前ならではの花々が咲き競っていた。




 磐梯吾妻スカイラインを土湯側へ下った。




 吾妻八景のひとつ「双竜の辻」の少し手前から、磐梯山と猪苗代湖を一望。




 その左手には安達太良連山の峰々が鎮座する。
 磐梯山と安達太良山を二頭の龍に喩えて、双竜・アスカ・ラングレー。

 中腹には鷲倉温泉(中央)、野地温泉(左)の建物が見える。
 右下には幕川温泉。

 鷲倉温泉高原旅館
 http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge013.html

 相模屋旅館
 http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge011.html

 野地温泉ホテル
 http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge012.html

 幕川温泉水戸屋
 http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge015.html

 幕川温泉吉倉屋
 http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge016.html




 磐梯吾妻スカイラインの土湯側ゲート跡を抜け、左折した。
 土湯街道の旧道、県道30号線を下る。
 鷲倉温泉、赤湯温泉、野地温泉、土湯温泉などの秘湯が続く、温泉街道でもある。

 赤湯好山荘
 http://www.env.go.jp/park/bandai/guide/joudodaira/facilities/tuchiyutouge014.html


 右に鬼面山を見上げると、左には信逹平野が開け、ここも「天狗の庭」と呼ばれている。
 左手奥には蔵王の峰々。

 国道115号線に合流。
 左折して福島市街の方向へ坂を下り、土湯温泉街入口の信号機を過ぎたら畜産研究所の桜並木を抜けて、右角にセブンイレブンがある十字路を右折した。




 12時40分、手打ちそば「ほん多」で昼餉とする。
 「天せいろ」の天ぷらに山椒塩が添えられているのにも感じ入ったけど、そばつゆをきちんと徳利に入れて出すのが気に入った。

 ほん多
 https://tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7006148/


 次は「鴨せいろ」が食べたい…。






2017年4月20日木曜日

【第百回】伊達市霊山町大石の桜並木と川俣町秋山の駒桜




 2017年4月20日。
 伊達市霊山町大石地区を流れる秡川(はらいがわ)沿いの桜並木が見頃との情報を聞き、出かけることにした。

 平地の桜は昨日の風雨で終わってしまったけど、標高の高い地域はまだこれから。
 標高差と奥行きのある福島県は、長く桜が楽しめる。🌸





 10時25分、大石地区に着いた。








 広瀬川に合流し、梁川町で阿武隈川に注ぐ秡川沿いに、およそ800メートルにわたって並木が続く。












 周辺の山には貴船神社(地図B)、亀岡文殊院など大小の祠が点在し、地域の守り神となっている。
 猪苗代町を流れる観音寺川を縮尺したような風光だった。

 【第五十七回】猪苗代町観音寺川の桜から裏磐梯、そして喜多方
 https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_19.html






 貴船神社の参道登り口。




 その境内から桜並木を見下ろした。






 こちらは延命地蔵尊(地図D)。

 霊山好水(りょうぜんみずがおいし)-湧水の里 霊山大石から-
 https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/blog/4078/12262



 11時、近くにある霊山神社(地図E)にも寄った。




 ずっと昔に来たことがあったのは確かだけど、あまり覚えていない…。




 南北朝時代に南朝側で戦った北畠親房、顕家、顕信、守親卿が祀られている。




 霊山神社(伊達市)|福島県の町並みと歴史建築
 http://www.fukutabi.net/fuku/date/reizanjinnjya.html



 次の目的地は、川俣町秋山の駒桜(地図F)。
 女神山の麓にあるエドヒガンザクラだ。

 秋山の駒桜|川俣町
 http://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/akiyamakomazakura.html






 11時45分に到着。
 ちょうど見頃であった。












 樹高約21メートル。
 人々が小粒に見える。
 
「このサクラの所有者、佐藤家は川俣町の旧家であり、その墓地には文政年間(1818年〜1830年)の石碑なども見られます。樹齢は、推定500年以上で、昭和54年川俣町の天然記念物になったほか、福島県緑の文化財になっています。」(パンフレットより一部引用)

 駒ザクラの根元には墓石がある。
 当地では、山間の祠や墓所には大抵は桜の木が寄り添っており、花が目に入る度に、神様やご先祖を敬う人々の優しさを感じることができる。

 秋山の駒桜については【第十回】にも記してある。

 【第十回】二つの桜、慈徳寺と秋山
 https://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_47.html



 その後、道の駅「川俣シルクピア」(地図G)へと向かう。
 昨年3月31日に花見山公園へ行って以来、1年振りに蕎麦六の手打ちそばで昼餉にした。

 【第六十回】花見山公園巡りと川俣シャモ南蛮せいろそば
 https://onotoshiaki.blogspot.jp/2016/03/blog-post_31.html

 道の駅「川俣シルクピア」
 http://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/silkpia-shisetsuannai.html




 蕎麦六の入り口に置かれた台帳に名前を書き、しばし館内を巡って手打ちそばが打たれるのを待つ。

 蕎麦六
 http://tabelog.com/fukushima/A0701/A070103/7005729/




 特産品のシルク製品が展示販売されている。
 つい先頃、川俣町の斎栄織物が製造、販売する世界一薄いシルク「妖精の羽(フェアリーフェザー)」がフランスの高級ブランド「エルメス」のスカーフに使われることに決まったようだ。
 素晴らしい…。

 川俣シルクがエルメスのスカーフに 斎栄織物製造「妖精の羽」|福島民友
 http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170416-164886.php




 川俣シャモの燻製商品を3品「プチくん」「肉団子」「砂肝」を入手。
 これが好物で、人形町の職場に勤めていた頃、日本橋ふくしま館「MIDETTE」に立ち寄っては買って帰ったものだった。

 (株)川俣町農業振興公社(川俣シャモ専門店 地鶏屋本舗)
 http://kawamata-shamo.com




 「川俣軍鶏南蛮せいろそば」を手繰る…。
 待った甲斐があって、うまい。