【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

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2013年11月6日水曜日

【第三十五回】摺上川とその支流 飯坂から穴原温泉



 2010年5月8日。

 奥茂庭の方に出かけた。

 伊達から国道399号線を、飯坂温泉街を経由してまっすぐ行く。
 穴原温泉、滝野地区、茂庭地区の集落を抜けると、摺上川ダムが現れる。

 飯坂から穴原にかけては9箇所の共同浴場があり、200円で温泉に浸かれる。

 湯めぐり|飯坂温泉オフィシャルサイト
 http://www.iizaka.com/littlespa/


 穴原温泉は、摺上川を飯坂温泉街から2kmほど遡る。
 渓谷沿いに宿が建ち並び、四季折々の風光が楽しめる。

 温泉MAP|穴原温泉
 http://www.onsen-map.info/cate/01_07_02.html


 穴原温泉から滝野地区へ向かう。
 この辺には泳ぎに出かけた滝壺があった。

 【第四回】茂庭・摺上川ダムの猿たち
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_25.html


 国道399号線の道端には男根を祀った道祖神がある。
 巨大な木像が並び、中には朱に染められた立派なのものも御鎮座し、圧倒される。
 ※興味のある方だけ、ご覧になってください。

 http://goo.gl/maps/8fnOg

 茂庭の道祖神
 http://minkara.carview.co.jp/userid/688575/spot/670335/

 通る度に、挨拶せずにはいられない不思議な魅力を放っている。




 新緑が芽吹きはじめる山々。




 川に下りてみる。


 摺上川ダムのさらに上流。
 国道399号線は、川とつきつ離れつしながら併走する。
 水源地帯を過ぎ、やがて鳩峰峠を越えて、山形県高畠町に通じている。
 冬季は通行止めだ。

 鳩峰高原|山形県観光情報ポータル・やまがたへの旅
 http://yamagatakanko.com/spotdetail/?data_id=148


 国道399号線は、他の国道と交わりながら途切れ途切れ、南はいわき市まで通じていて意外に長い。


 川へ下りたのはこの辺りだったと思う。
 http://goo.gl/maps/Rufer



 幾筋もの沢が合流。




 清らか。


 飯坂の方に戻る。
 途中寄り道して茂庭沢で左折し、山道に入った。
 伊達から見ると、半田山や萬蔵楽山の影にあたる。



 大きな地図で見る


 山道の先に、蓮華滝不動尊がある。
 不動尊から約200m、沢沿いの道を歩くと、水の音が高まる。

 蓮華滝と蓮華滝不動尊|飯坂温泉オフィシャルサイト
 http://www.iizaka.com/join/join06/shiseki05/



 滝にこぼれ落ちる光が神々しい。




 こうして数々の支流が合流し、飯坂から伊達を潤す。

 その他、摺上川の周辺には様々な滝があり、風光に彩りを添えている。

 名所・旧跡|飯坂温泉観光とマップ
 http://www.iizaka.com/contents/kankou/meisyo.html




2013年10月25日金曜日

【第四回】茂庭・摺上川ダムの猿たち




 伊達市(旧伊達町)と福島市(瀬上)の境には摺上川が流れ、阿武隈川と合流する。
 この川では夏によく水遊びをしたものだった…。

 子どもの頃の私は一時期、鮎の虜となっていた。
 あの清流の魚の鮎である。



 摺上川には、初夏に放流される養殖鮎と、阿武隈川から遡上する天然鮎がいて、鮎釣り解禁日が過ぎると、流れの淵で竿を上下させる釣り人たちの姿が目立つ。
 私は釣りもしたがあまり釣れた記憶はなく、川に潜り、鮎をヤスで突いて捕らえることが多かった。
 分厚い唇に丸い目、胸びれの上に黄色い斑点が浮かび、身を捩りながら流れに漂っている。
 姿はどこかユーモラスだけれど、水中眼鏡越しに見る鮎が私にはとても美しく思え、見取れるあまりに突くきっかけを失う時もあったほどだ。

 梁漁という鮎を無傷で捕らえる方法があるのを知り、密かに家の簾を持ち出して摺上川の瀬に石を積み、水流の落ち込みをこしらえて、そこに簾を仕掛けたこともあった。
 数日間、早朝の見回りに出かけていたが、残念ながら鮎を捕らえることはできなかった。
 そしてある日、雨による増水で簾の仕掛けは無くなり、やがて母の知るところとなる…。



 また授業中、ノートの端によく鮎を描いていたので、今でもすらすらと描ける。
 図工の時間に彫刻刀で鮎の彫り物も作った。

 何故、鮎に恋い焦がれていたのか、今思うと不思議でならない。





 伊達より摺上川の流れを遡ると、飯坂温泉街。
 渓谷に沿って温泉ホテルが並び立つ。

 飯坂温泉オフィシャルページ
 http://www.iizaka.com/


 摺上川に沿って走る国道399号線をさらに上流に行くと、滝野、茂庭の集落に行き着く。
 この辺りへは、よく友人たちと自転車で登って行った。
 途中のどこかに滝壺があり、度胸試しで淵に飛び込むこともあった…。

 ある時、友人たちと河原で休んでいたら、突然対岸の崖上から何かの塊が転がり落た。
 塊は水面に達するまでに解れて、三本のロープとなった。
 それを伝わって滑るように降りてきたのは、三人の自衛隊員たちだ。
 着水して岸にたどり着くと、休憩時間になったのか、全員が服を脱いで全裸で水浴を始めた。
 そして汗を流した後、彼らは再び服を着て森の中に消えて行った。
 私たちは軽く会釈をする以外、ただ無言で眺めているだけだった。

 周辺の山々では、亡き祖母とわらび採りや、きのこ狩りをした記憶も蘇る。



 …待て。
 この話だけで、別のエントリが出来そうだ。



 今回も冬の風光である。
 前エントリで阿武隈川のオオハクチョウと接した後、茂庭の方まで足を伸ばした。



 2007年1月26日。




 鬱蒼と自然林が茂っているイメージだったが、山の形が変わってしまった。
 わらび採りの記憶と、もはや交わらない景色といってよい。




 整備された山肌…。

 斜面を岩が転がるように見えたのは、猿の群れだった。
 十匹ほどいただろうか。




 ボス猿らしい…。
 近づくと牙を剥きだして、威嚇する。

 同じ日に、オオハクチョウと猿たちを見たことになった。




 奥茂庭と呼ばれた、梨平、名号の集落は、現在は摺上川ダムの底にある。

 摺上川ダム管理所
 http://www.thr.mlit.go.jp/surikami/