【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

2014年8月15日金曜日

【第四十五回】初詣 西根神社と中野不動尊、そして三日とろろ



 2012年1月2日。

 外は0℃。




 天然のドライフラワー。



 靄と霜が町を覆う…。



 霜の上をザクザクと歩くのは楽しい。



 寒椿の蕾も縮み上がる。



 海棠林檎。
 鳥の餌に残してある。





 正月飾りに使った南天の残り。
 花言葉は「機知に富む」「福をなす」「良い家庭」。
 赤い実の美しさと、ナンテンの名が「難を転ずる」に通ずることから縁起がよいとして、お正月花によく使われる。



 10時、初詣に出かけることにした。





 信達総鎮守、西根神社へ。
 http://www.iizaka.com/join/join07/shiseki19/

 「信達(しんたつ)」とは福島市の東北部の信夫郡と伊達郡を総称した呼び名である。






 境内には天神様も祀られている。
 菅原道真公の使いの撫で牛。



 その後、飯坂温泉街を抜け…。







 中野不動尊へ。
 http://www.iizaka.com/join/join07/shiseki08/



 開山800年の日本三大不動の一つ。
 恵明道人が一匹の羚羊(カモシカ)に導かれてこの山に入り、そこで山神のお告げによって三ヶ月不動明王を祀り、九字の火を点したのが始まりだとか。





 奥の院にある数か所の洞窟はその昔、修験者たちの道場として穿たれ(現在は一本につながっている)、中には単座(行き止まりがやや広くなっている所)があり、三十六童子が一つずつ祀られている。



 厄除(やくよけ)、眼守(がんしゅ)、三ヶ月(みかづき)の三不動明王が祀られ、願うことはどんなことでも叶えられるといわれている。
 特に厄難よけ、病気平癒の霊験は灼か(あらたか)で、 六三除けの祈祷は、ここから全国に広まったという。



 不動滝。

 2011年の厄を落として、気持を新たに…。



 甘酒で温まる。



 境内ではぽつりと桜が咲いてた。





 おやつは柴又の高木屋で入手した「くず餅」。
 http://www.takagiya.co.jp/






 1月3日。

 「三日とろろ」といって、とろろご飯を食べる風習がある。

 疲れた胃腸の調子を整える意味が大きいようだが、この日にとろろを食べると、一年中風邪を引かない、一年を無病息災で過ごせる、長生きをする、などの言い伝えがある。



 本来なら麦ご飯で食べるのだけど、麦が切れてしまったようだ。
 三杯も食べてしまった…。



 昼餉は抜いた。
 だが、15時には焼き餅を食す。



 旨い食い物と旨い酒。
 久々に郷里の正月を味わった。




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