【 福 島 の 風 光 】
 郷里である伊達市(旧伊達町)を中心に、風光明媚な福島を紹介します。
伊達市は福島県中通り、県北に位置し、海に山に車で一時間程のロケーション。
吾妻連峰、相馬、会津、宮城県南部、山形県南部が行動範囲。
訪れた地域の食や伝統文化、郷土史にも触れられたらと思います。

2016年4月5日火曜日

【第六十二回】男沼・女沼・仁田沼散策と箕輪山




 2016年4月5日、仁田沼(にだぬま)へ水芭蕉を見に出かけることになった。

 仁田沼|福島登高会
 http://ftk-ac.net/01_hik/2013_hik/4764_niida/4764_niida.html

 仁田沼|一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ
 http://www.f-kankou.jp/cgi-bin/f-kankou/asobu/page.cgi?id=24


 これまで行ったことはなかったけど、約10万株が咲き誇る水芭蕉の名所のようだ…。
 ちょうど桜が咲くのを追いかけるように、4月中旬から下旬までに見頃を迎える。




 吾妻連峰を目指して走る。
 前日の雨が空気中の塵を洗い落としたのか、風光にも透明感があった。





 国道115号線から右折、土湯温泉街に入り、県道52号線の坂を下った。
 最初の橋へ右折し、川を渡って土湯温泉「向瀧旅館」の方へ入る。(「伊達から仁田沼」地図B)

 土湯温泉 くつろぎの宿 向瀧旅館【公式サイト】
 http://www.mukaitaki.co.jp


 隣にある「こけしと民芸 山根会津屋」の角に、「不動湯温泉」の案内があるので、そこを右折。
 「男沼・女沼・仁田沼2.4km〜3.1km」の表示がある。

 山根会津屋
 http://www.kitemite.me/tsuchiyu/point.php?pid=24


 道なりに進んで、8時30分、男沼・女沼・仁田沼散策コースの入り口「仁田沼駐車場」に到着した。(「伊達から仁田沼」地図C)




 案内表示を見、男沼(おぬま)、仁田沼、女沼(めぬま)と順に巡ることに決め、8時35分、散策を開始した。

 湿った落ち葉の上を歩く。
 彼処で野鳥の囀りが木霊している…。




 コガラがいた。

 コガラ|鳥の図鑑
 http://www.torinozukan.net/kogara.php




 囀りはこんな感じ…。



 8時48分、男沼に行く手前左側に、水芭蕉の群生地があった。








 清楚な白い花が点在していた。




 男沼越しに、残雪をのぞかせている…。
 この山は?




 足元には、カタクリも点在していたが、まだ花弁を閉じていた。




 男沼を離れ、続いて9時13分、仁田沼に到着。



 時計回りに一部木道を歩いて、水芭蕉に近づいた。
 沼というよりは湿地。







 水芭蕉はポツポツと咲いていたが、まだ盛りには早かったようだ…。
 約10万株が花開いた風光を想像するとしよう。



 9時15分、沼の中に突き出た木道で写真を撮り、来た道を引き返す。




 女沼に行く途中には、「思いの滝」がある。




 20分ほど歩くと、流れの音が近づいてきた…。




 滝の名の由来が紹介されている。




 見晴台から見る「思いの滝」は、雪解けの水を吐き出していた。



 9時45分、女沼の畔りにあるカタクリの群生地に到着。








 日の光を浴び、花を開いていた。






 三つの沼の中では一番大きい女沼の水面に映るのは、安達太良(あだたら)連峰の一つ。
 男沼からも見えていたのは、箕輪山(1728m)であった。

 安達太良連峰は、南北に連なる鬼面山、箕輪山、鉄山、安達太良山(日本百名山)、和尚山等の1000m越えの火山群で形成され、火山帯の中心の沼ノ平(直径約1km、深さ約250m)と呼ばれる火口の荒涼とした景観が見どころ。
 また周辺では、ウラジロヨウラク、ミネズオウ、オノエラン、イワカガミ、イソツツジ、レンゲツツジ等の植物が見られ、それらを保護するため、磐梯朝日国立公園に指定されている。

 安達太良山|二本松観光協会
 http://www.nihonmatsu-kanko.jp/adatara.html

 あだたらの四季|日本百名山・花の百名山 安達太良山 あだたら高原リゾート
 hhttp://www.adatara-resort.com/green/flower.stm

 安達太良山|福島県ホームページ
 http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16025b/adatara.html

 磐梯朝日国立公園|環境省
 http://www.env.go.jp/park/bandai/index.html




 コーヒーを入れて小休止。
 ひんやりとした空気が心地よかった。



 10時30分、女沼をぐるっと時計回りに、仁田沼駐車場に戻った。
 土湯温泉街を抜け、国道115号線へ戻る。




 田園の背後に、女沼で見た箕輪山を含む安達太良連峰が、白峰を連ねていた。



 撤収の途中、慈徳寺の桜の様子を見に寄り道した。
 慈徳寺については、2度紹介している。

 【第十回】二つの桜、慈徳寺と秋山
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2013/10/blog-post_8712.html

 【第三十九回】福島の花々 常称寺から慈徳寺 みちのくの遅い春
 http://onotoshiaki.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html






 枝垂れ越しに、福島盆地を見下ろす。
 遠く、霊山の峰も見える。

 福島市指定天然記念物「慈徳寺の種まき桜」は、蕾が色づいていたが、見頃までにはあと一週間ってところだろうか…。






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